Music by Hitomi*
Lyrics by Laura Yokozawa
conte de fées vol.4 「注文の多い料理店」公演のために書き下ろした最後の曲です。 岩手、盛岡出身の父を持つ私は、宮沢賢治さんの本を小さな頃によく読んでいました。
そのころの私(小学1-3年生)にとっては「注文の多い料理店」は怖いお話ではなくて、「風がどうと吹く」「木がごとんごとん」なるという風景や、白い熊みたいな犬たちを鮮明に想像しては、自分が風景や登場人物の一部になっていたような気がします。
宮沢賢治さんがこの物語にたいして宮沢賢治「注文の多い料理店」序 というのを残されていることは、今回の公演に際して、この曲の歌詞を書くときに見つけました。日をおいて何度見ても涙がでてしまう、大好きな文です。
ほんとうに、そのとおり、わたしたちもまた同じことをねがってやみません。
(日本語訳は下にあります)
That’s how story ends
If you like or not
What you feel depends
And we’ll just go on
Some may hate the cats
Some blame the men
The dogs sure save the last
Believe them till the end
A song, a sketch, a tale
They’re the treasure map on your way
物語 描いていこう
So we gather for a wonderful feast
Make your best orders
Even though you open doors just to find
All in delusion
So we see, so we color the world with our own pallets
Open the next door
So we are all, we are longning for life
I don’t know how my song effects
I hope this piece at last fullfills
However my story ends ..
So we gather for a wonderful feast
Make your best orders
Even though you open doors just to find
All in delusion
So we see, so we capture the world with our own frames
Open the next door
So we are all ,we are longing for life
I don’t know how my song effects
I hope this piece at last fullfills
However my story ends
with you
That’s how my story ends
If you like or not
Next one will depends
On you, I’ll pass it on
日本語訳---by 横沢ローラ
こうして物語はおしまいとなります
すきかきらいかはわからないのです
どんなふうに感じるかあなたしだい
そうやってわたしたちは進んでいくのです
猫が嫌いなひともいるでしょう
人間を責めるひともいるでしょう
だいたい犬が最後を救うものです
おしまいまで信じてみましょう
うた、スケッチ、物語は
あなたがゆく道の宝の地図になることでしょう
「物語 描いていこう」
そう 私たちは素晴らしい食卓を囲み
最高の注文を決めるのです
ドアをいくつか開いた先にたどりついたのが
すべて幻想だったとしても
そう 私たちは見て 世界を色づける
自分のパレットで
次のドアを開けましょう
そう
私たちはみんな
私たちはみんな
生きていくことを望んでいます
この曲が なにかのためになるかはわからないのです
このものがたりの幾きれかが、おしまい、あなたを
満たしてくれることをどんなにねがうかわかりません
この物語がどんなふうに終わったとしても
そう 私たちは素晴らしい食卓を囲み
最高の注文を決めるのです
ドアをいくつか開いた先にたどりついたのが
すべて幻想だったとしても
そう 私たちは見て 世界を切り取るのです
自分のパレットで
次のドアを開けましょう
そう
私たちはみんな
私たちはみんな
生きていくことを望んでいます
この曲が なにかのためになるかはわからないのです
このものがたりの幾きれかが、おしまい、あなたを
満たしてくれることをどんなにねがうかわかりません
この物語がどんなふうに終わったとしても
こうして私の物語はおしまいとなります
すきかきらいかはわからないのです
次の物語がどうなっていくかは
あなたにわたします
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宮沢賢治『注文の多い料理店』序 に寄せて
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